対象:研究職を除く職員(約250名/内管理職 約20名)
実施期間:2011年10月〜
コンテンツ:ハラスメント実態調査アンケート「職場の健康診断」
*回答者属性を自社組織での呼称・分類に合わせカスタマイズ
*フリーコメント欄の追加(5問)

インタビュー

【ハラスメント対策の課題】

■ご担当者 様
当法人は、制度面ではハラスメント防止規定の明文化や、人事制度へのルールの反映から始まって、社内・社外の相談窓口の設置、管理職・一般職員への教育の実施など、基本的なハラスメント対策は一通り行ってきました。

ただ、相談窓口を設置していても、相談実績・・・実際の利用がないというのが現状でした。これが、ハラスメントが無い結果ならそれで問題はないのですが・・・。

相談する側としては、匿名性が守られるのか?、自分に不利益なことが生じないか?等いろいろな不安があるのではないかと思います。専門の職員が対応することになっていますが、ハラスメント相談のプロかというと必ずしもそうではありません。

相談窓口の利用に不安があることから、目に見える形で表に出てきていないのではないか・・・そう思い、実際のところはどうなのか知りたいという課題意識から、実態調査を行いたいと考えました。

【手軽さと網羅性で、導入しやすい実態調査】

■ご担当者 様
実態調査を行う上では、やはり匿名性が最重要になってくると思います。その点で、社内の人間で手作りでやるというのは、回答する職員の信用性を確保する点において難しいというのがありました。

そこで、匿名性を確保して率直な意見を出してもらうには、どのような方法が良いのか調査・検討をしていたところ、Webを通じて外部サーバ―上で回答するというエデュテイメントプラネット社の「職場の健康診断」はとても魅力的でした。

そもそもが、「匿名性が不安で相談窓口に事案が出てきていないのでは?」という疑問から検討している施策ですから、プライバシーが保全できること・回答者にとって安心感があるということは非常に重要だったのです。

また、セクハラ・パワハラ・メンタルヘルスの「知りたいところ」が、コンパクトにパッケージ化されているという点もよかったです。あまり大がかりな調査になると、時間も労力もお金もかかってしまいますし、膨大な情報で本当に知りたいところが埋もれてしまう。

そういう意味で、「職場の健康診断」のサイズが当社の希望するものにぴったりだった、ということも導入を決定する上で大きな要素だったと思います。

当社は大学共同利用機関法人ということで、民間の企業とは違った特殊な組織です。パッケージ商品でありながら、回答者属性の選択肢などは適宜カスタマイズしてもらえる柔軟性も、非常に助かった点です。

【回答者のフリーコメント欄もカスタマイズで追加】

■ご担当者 様
「職場の健康診断」は、基本的に数値としてデータが上がってきます。しかし、私どもとしては「相談窓口には上がってこない、職員の率直な意見や悩みをこの機会に吸い上げたい」という思いもありました。

しかし、パッケージの回答の中では、フリーコメント欄はありません。そこで、エデュテイメントプラネット社に相談したところ、フリーコメント欄をカスタマイズで追加してもらえることになりました。

できるかどうか相談してみたら、率先してアイディアを提供し、柔軟に対応してくれる。この点は、先述の回答者属性の選択肢のカスタマイズもそうですが、エデュテイメントプラネット社の特色だと感じます。

【実態調査を終えて 〜今後の課題】

■ご担当者 様
実態調査を終えてみて、今まで出てこなかったことが見えてきたというのが率直な感想です。形式や場所を変えたことで、職員たちも正直に答えてくれたと感じます。やはり、今回の調査の「匿名性の担保」という安心感が大きかったのでしょう。

特にフリーコメント欄に出てきた悩み・相談・事案は、職員の正直な思いがこもっており、貴重な意見として真摯に対応していきたいと思います。

今後は、ハラスメント防止教育はもちろんのこと、イエローゾーン/グレーゾーンのハラスメントについても共通理解を深め、浸透させていきたいと思います。