実施対象:教員及び職員(約2,000名)
コンテンツ:eラーニング「Q&Aで学ぶ働きやすい職場づくり」
*カスタマイズにて大学版教材を作成(アカデミック・ハラスメントに対応)

インタビュー

総合企画室 ご担当者様

島根大学におけるハラスメント対策

■ご担当者 様
島根大学では、2004年の法人化以前より、セクシュアル・ハラスメント防止等のために文部省職員が認識すべき事項についての指針や本学のセクシュアル・ハラスメントの防止等に関する規則に基づきパンフレットの配布、ポスターの掲示、研修の実施を行ってきました。

相談窓口を活用してもらうための工夫

■ご担当者 様
相談窓口も、10年以上継続して置いており、現在も保健管理センター・学生センター・附属学校など数ヶ所に設置しています。相談窓口では相談しにくい、といったケースには学内のほかの場所に移して相談を受けることもあります。相談員は必ずしも専門のカウンセラーばかりではありませんが、教職員からカウンセリングなどの知識・経験のあるものを中心に任命しています。また、本学独自のマニュアルを作成し、相談員としての心得・基本的な対応の仕方は伝えています。
寄せられる相談の中にはどうしても判断に迷う難しいケースもあります。その際に相談員がひとりで抱え込まなくても済むような体制づくりも心がけています。本年度(2010年度)からは、統括相談員が中心となり『相談員会議』という情報共有の場を設け、個人情報など具体的な内容を伏せた上で、他の相談員からアドバイスをもらうなど相談できるようにしています。

その他、相談員とは別に「相談受付担当者」を置いています。相談員の紹介及び取次ぎを行うことが主な用務なのですが、深刻な事態にいたる前に早め早めに相談員につなげていけるよう、「芽の段階」で悩みやトラブルを発見できる体制を目指しています。

教職員・学生を対象に研修を実施

■ご担当者 様
研修についても、教職員・学生を対象に講習会や講演会など、さまざまな取り組みを続けてきました。具体的には、教授会、学生向けの講演会など、人の集まる機会をとらえて専門家を講師として招き講義形式での研修を実施しています。当初はセクシュアル・ハラスメントが中心でしたが、最近ではパワー・ハラスメント、アカデミック・ハラスメントについても取り上げています。
「全員受講」を目指して、eラーニングを導入
■ご担当者 様
しかし、講義形式では授業や出張などがあり、教職員全員が受講するというのは難しい状況が続いていました。欠席者対象の補講をしても、やはり欠席者が出てしまう。授業や出張で受けられません、と言われてしまうと無理に受講しろとは言えません。そこで、eラーニングの導入を考えた訳です。
eラーニングは、受講者が自分の都合に合わせて受講できるという点がとても魅力に感じました。また、受講の履歴を確認できるという点もeラーニングのメリットだと思います。教職員全員に受けてほしい、というところが検討のスタートラインですから、「全員受講」が確認できるという点は大きいです。
カスタマイズで「アカハラ」に対応
■ご担当者 様
本学の場合、やはり「アカデミック・ハラスメント(以降、アカハラ)」というテーマは外せないのですが、調べた中でアカハラに対応した教材がない、というのに困りました。どこの教材も、民間企業(一般的な会社)を対象に作っているので、アカハラは入っていないのです。そうなると、オリジナルで作って行くしかありません。こちらの教材もアカハラはなかったのですが、ホームページに「カスタマイズ」「オリジナル教材」ということが書いてあったので、相談してみよう、と思い、連絡しました。
連絡して、最初にいただいたご提案が本学の希望する内容がきちんと反映され、思った通りのイメージでしっくりきました。そのような経緯があり、こちらの教材を導入することに決定しました。

教職員への実施はこれからですが、実施後には受講者からの感想なども聞き、一緒にブラッシュアップを行い、更に良いものになればと思っています。