テレワークにおける労務管理とコンプライアンス
テレワークをはじめとした多様な働き方が広まっている昨今、社内規定や就業規則などをメンバー全員が十分理解していることは、これまで以上に重要になっています。新組織のスタート時期に、こうした基本ルールの再確認をしておくのはいかがでしょうか。
今回は、テレワーク環境での労務管理・コンプライアンス上の課題に注目し、その解決につながる当社のeラーニングもご紹介します。
テレワークにおける課題
総務省の「令和5年度 テレワークセキュリティに係る実態調査結果」によると、テレワークの導入にあたり課題になった点は以下のとおりでした。ここでは上位5位までをご紹介します。

参考資料:総務省「令和5年度 テレワークセキュリティに係る実態調査結果」
5位までのデータに基づいて編集部にてグラフを作成
課題点で注目したいのは、1位の「セキュリティの確保」と3位の「テレワーク時の労働時間の管理」です。労働時間に関しては、たとえば「自宅勤務だから少し遅くまで仕事をしても…」という自己判断が、時間外労働の増加や働き方改革への逆行につながります。また、在宅での勤務では、つい私物PCやUSBで業務を行ったり、機密文書を不適切な方法で処分したりするなど、情報漏えい事故につながるケースもあります。
どのような環境においても自律的に働くために
テレワーク環境で明らかになったこうした課題は、実はオフィス勤務時から存在していた課題と地続きのものもあるのではないでしょうか?オフィスの環境・仕組みの力で未然に防止できていたことが、個人(テレワーク/リモートワーク)ではできない場合、一人ひとりの知識を高めることが必要です。
今回課題が明らかになった就業規則遵守や情報セキュリティの確保については、前提となる認識のばらつきや勘違いをなくすこと、定期的に知識を確認していくことで、各自がどのような環境においても自律して適切な判断・行動ができるようサポートすることができます。
当社の「労務研修」では、コンプライアンスの観点で職務専念義務や残業、時間外労働などのテーマを取り上げます。健全な職場維持のために一人ひとりがおさえておきたい法律やルールをQ&A形式で学習し、理解を行動につなげることを目指した教材です。貴社の状況に合わせた問題追加も可能です。